川越 和菓子
川越でおすすめの和菓子ありますか?お土産にしたいのですが・・・知人から質問され「くらづくり本舗の和菓子はお土産として人気があります」と応えてしまいました。熊本の母が上京した際「くらづくりの菓子は値段のわりに見栄えがする」と言いながら、お土産をまとめ買いしている光景が潜在意識に刻まれていたのだと思います。川越市には伝統的な和菓子も多くあるので、これを機会に整理してみます
伝統的な芋菓子
多店舗展開をせず、明治初期に始まったと言われる川越の芋菓子づくりを手作業で続ける老舗芋十
明治19年創業川越市松江町2-1-5
049-226-1616
1枚づつ手作りで仕上げる伝統的な芋菓子を販売しています。「芋せんべい、芋十唐、芋まつば」が代表的な芋菓子
隆清堂
明治22年創業川越市久保町3-17
049-224-6265
芋十同様に手作りの芋菓子一筋という言葉がぴったり、成田院別院近くの芋菓子店。「特選生姜入りいもせんべい、いも松葉」
東洋堂
明治35年創業川越市松江町2-6-9
049-222-1852
川越図書館近くにあり、伝統的な芋菓子に加え創作的な芋菓子も販売。「芋せんべい、いもせんdeショコラ」
伝統的な和菓子
多店舗展開をせず、和菓子を販売しているところは上記3店舗と同じですが「芋」以外の和菓子も充実している老舗です福呂屋
明治8年創業川越市幸町15-1
049-222-1103
時の鐘の真横にある甘味処、手づくり和洋菓子約20種類が並び「生きんつば」が人気。甘味処なので生菓子が中心
亀屋栄泉
明治28年創業川越市幸町5-6
049-222-0228
一番街通りにあり、「里自慢・里乃誉・里土産・すいーとぽてと」等川越産さつまいもを原料としたオリジナル芋菓子を販売。2階は芋菓子の歴史館
川越菓舗 道灌
大正10年創業川越市郭町2-11-3
049-222-1576
川越市立美術館並びにあり「道灌まんじゅう」で知られる、餡子に定評があり「芋クリームどら焼き」も人気
井口甘納豆本舗
昭和10年創業「芋なっとう、芋ようかん」など甘納豆を中心として多種の和菓子を揃える成田山別院前の店
川越市久保町12-4
049-222-1397
川越市内の和菓子について記述してみると・・・多店舗展開する老舗の亀屋(創業天明3年)、紋蔵庵(創業慶応元年)、くらづくり本舗(創業明治20年)・・・菓子屋横丁にある菓子屋さん、商店街で散見される個人商店風の菓子屋さん・・・いも恋で有名な右門などなど・・・川越市には和菓子店が多すぎて商品紹介まで含めると思った以上にまとめるのが難しく、このページは少し時間をかけながら継続いたします
川越を代表する老舗和菓子店
亀屋
株式会社 龜屋|天明三年創業 老舗和菓子店龜屋本店創業天明3年(1783年)、写真の本店は川越大火直後の1893年に建てられた黒く豪壮な蔵造りで、隣接する亀屋山崎茶店、山崎美術館も所有。現在18店舗を展開、2002年オープンの一番街元町店頭で焼きあげる亀ドラ焼きは人気です
紋蔵庵
小江戸川越の和菓子・芋菓子なら、お菓子の紋蔵庵創業慶応元年(1865年)で川越中心に6店舗を展開。川越ポテト・つばさかりん等は地元でも根強い人気があります。写真は喜多院門店で本店は川越市古谷上にあります
くらづくり本舗
川越人気和菓子・お取り寄せスイーツ、ギフト通販ならくらづくり本舗・和菓子の老舗・埼玉県川越菓匠くらづくり本舗ネット通販・販売サイト創業明治20年(1887年)と上記2店舗には及びませんが、埼玉県内に43店舗を展開。写真は久保町にある本店。一番街にはさつま芋CAFE、蔵里には創作店舗を展開するなど、商品同様に多彩です。くらづくり最中は人気があります
亀屋の歴史は川越和菓子の歴史
・亀屋初代が川越で創業したのが天明3年(1783年)、江戸で焼き芋が大流行したのが寛政年間(1789〜1801)。・3代目の時に川越藩御用達となり、4代目の時には京都嵯峨御所から「亀屋河内大掾藤原嘉永」を賜わる。また4代目は江戸で修行を重ね、菓子づくりに革新をもたらしたと言われる。
・明治30年(1897年)ころ紅赤(芋)が生まれ5代目が芋せんべいを考案、埼玉三大銘菓と呼ばれるようになり大正時代に宮内省御用となる。
・大正12年(1923年)関東大震災を機に菓子屋横丁が栄える
・東京復興と共に菓子屋横丁が衰退期に入った際、6代目が菓子屋横丁が観光名所となる礎を築く
・亀谷は伝統を守りながら商品開発にも力を注ぐやり方で現在に至る
江戸時代からの伝統を守りながら、さつま芋という地元名産品を取り入れ発展してきたものが川越の和菓子と言えます