お焚き上げ
川越新宿4丁目公民館に「雀ノ森浅間神社お焚き上げ9月1日20時」というシンプルな貼紙が掲示されていました。印刷ではなく、手書きによるものです。できるだけ大勢の客を集めるのが目的のチラシと異なり、地元の人達への形式的なお知らせです。夕刻の雨も早めに上がったので、初めて「お焚き上げ」を見物しました
「雀の森浅間神社」は川越市新宿町1丁目の「雀の森氷川神社」境内に祀られています。歴史のある神社で、江戸時代に「雀の森氷川神社」と改称し新宿の鎮守となったとのこと
川越駅西口から徒歩5分、新宿1丁目市有地の奥に位置するので、日頃はひっそりとしています。その神社が明かりを灯して賑わっていたので、それだけでワクワクします。屋台も13ほど
19時過ぎ「お焚き上げ」の木材の周りを音頭に合わせて踊りが催されていました。夏休み最後の日曜
氷川神社という文字の入った鳥居の右奥に、さらに小さな鳥居と石段があります。それが富士塚と浅間神社
本殿は川越市の有形文化財に指定されていますが、社殿の奥にあり撮影できません
富士塚でお参りした氷川神社氏子会の人達が、人混みに入ってきます
中央にロウソクで点火されたのが20時20分ごろ
数分で炎が燃え上がり、白装束の氏子が次々と願い事が書かれた祈願札を読み上げて炎の中に入れます。それに合わせるかのように札が炎と共に燃え上がる光景は、まるで願いが天に届いているかのようです
「お焚き上げ」は地域のより解釈がいろいろあるようで、基本的には、今までお守り頂いた神々に感謝の心を捧げ、諸願成就を改めて祈念する神事であり、我々日本人が永年培ってきた大切な風習の一つです
富士塚から
雀ノ森氷川神社
(すずめのもり ひかわじんじゃ)
川越市新宿町1-22-2