川 越 気 分

Kawagoe_Kibun

川越 カフェルミエール

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夕刻のクレアモール、「おいしい珈琲と自家製クッキー」と書かれた看板が目に留まりました。JR川越駅から200m程、クレアパークと呼ばれる広場の前です。ちょうど珈琲気分だったので立ち寄ることにしました。路地を100mほど入った左側のマンション1Fにカフェルミエールがあります。この路地裏にカフェがあることを知りませんでした。

ドアを開けるとマスターと思われる男性と眼が合い、ビックリしたような顔をしています。思わず「もう終わりですか?」と聞いてしまいました、18時くらいだったからです。中途半端な返答で閉店でないことは理解できました。

先客は入口横テーブルに女性客が2人。特に案内もないので席を探すと、壁の裏側にもテーブルが見えました。個室感覚でゆっくりできそうな席です。「奥のテーブルでもいいですか?」と聞くと、とまどった表情で「奥はちょっと」・・・信じられない接客態度の連続技にカチンときたので「だったら帰ります」と一言。

「だったらどうぞ」とマスター、その不器用な態度と表情に思わず笑ってしまいそうでした。帰らなかったのは、この人ならこだわりの珈琲をいれてくれると感じたからです。

奥にはテーブルが二つあり、一番奥の二人用のテーブルに座りました。とても落ち着けました。
看板にあったクッキーセット(600円)を注文すると、またまた戸惑った表情!!ブレンドは2種類あり、ソフトを選択

となりのテーブルです。店全体がアンティックで重厚な家具を使っています、マスターの態度とは反対に本当に素晴らしい雰囲気です。

ガラスの棚があったり、品のよい絵画が飾ってあったり、色々なところに細かい施しがしてあります。
よくみると、その中にテレビ番組で高値のつきそうなミニカーが数多く飾ってあります。
その瞬間、このマスターの態度とミニカーのイメージがマッチしました。病的にマニアックなコレクターのイメージと、このマスターが恐ろしいほと一致するのでした。

珈琲はカップを置いた後、テーブルでいれてくれました。ブレンドだけなら500円。カップはビンテージのWEDGWOOD、すっきりした癖のない味わいでした

トルコ産の木の実を使った「ヘーゼルナッツ」。珈琲が出てから少し時間があったので、箱から出しただけのクッキーではないと思います。

珈琲はたぶん美味しいだろうと思っていたので、特に驚きもなかったのですが、このクッキーは意外でした。口の中で溶ける感じがして本当に”美味しい”のです。クッキーの上の白い粉まで繊細に感じられます。文字通り”手ずくりの自家製クッキー”の味に大満足です。


Cafe Lumiere
川越市脇田町9-5
営業 13:00-19:00 定休 火・水
※情報が少なく電話番号はわかりません


閉店時間をマスターに確認するとラストオーダーが18:30とのこと、上記の営業をみても完全に”趣味の店”です。私の座ったテーブルの横が貯蔵庫になっているようで、そこから豆を出してくる姿を見逃しませんでした。

このマスターの接客態度は横柄なものではなく、ちょっとした癖かも知れません。

週休2日・6時間の営業で県内有数の商店街にてカフェを営むこの人は何者?

店の横のマニアックな車も間違いなくマスターのものでしょう!