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川 越 気 分

Kawagoe_Kibun

川越 南院(星野山無量寿寺)

喜多院菊祭りの帰り、山門から川越総合高校へ向かう道の途中で写真のような光景を目にしました。廃院となった南院(他聞院)跡地です

喜多院の正式名称は天台宗星野山無量寿喜多院ですが、平安初期に円仁(慈覚大師)が建立した当初は無量寿寺と号し北院・中院・南院の三院がありました(それぞれ仏蔵院、仏地院、他聞院と称していた)。徳川家康の信任を得た天海僧正が住職となった慶長17年(1612)に仏蔵院北院を喜多院と改めた話はよく知られています

喜多院(北院)で菊祭り、明日3日は、中院で第5回小江戸川越大茶会が開催されます。華やかな菊祭りの後だっただけに、とても印象的な光景となりました
小江戸川越大茶会:問い合わせ049-227-8233(小江戸川越観光協会)・当日券1席500円あり・10:00-15:00

川越市小仙波町5-12-2
喜多院山門から約200m、通常の住宅街の角地にあり、数十基の石の塔婆が残っているだけです。中院のあった場所に仙波東照宮が建てられた為、中院は南方に移動し、南院は明治の初めに廃院となったそうです

約20坪で、南院の塔頭や僧侶たちの住居(広仙房)などがあった場所と伝えられています。
そこから100m進むと中院の山門があります。明日、大茶会が開催される中院の境内は、とても静かでした

  • 2011.11.7追記

川越市東口図書館で「平成小江戸川越 古寺巡礼(編集者 百瀬千又)」という書籍をみつけました。その中に星野山無量寿寺 南院(せいやさん むりょうじゅじ みなみいん)も2ページに渡り紹介されていました。川越市内の73寺院が記載されていますが、とても温かみのある書物で、編集者の思いが伝わってきます。

その中の印象的な一文を記します
「北ノ院の阿弥陀如来も、中ノ院の阿弥陀如来も、共に参詣者を静かに迎えてくれる。南ノ院の地蔵尊は、今いずこに所在するのだろうか。もしかしたら、あの墓地の中にいるのかも知れない。南院の墓地の中の地蔵様や石仏たちは、何も語らないけれど、世の幸いや憂い、善や悪のすべてを知り尽くし、ただ、ひたすらに人々の幸せと願いを叶えるため、目を閉じそっと微笑んできょうも優しく見守っていてくれるに違いない。」