川 越 気 分

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松陸製菓

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小江戸川越観光の代表とも言える菓子屋横丁は飴屋横丁とも呼ばれ、一番街通りにある老舗和菓子店とは少し趣が違います。駄菓子屋のイメージもあったりしますが、寛政8年創業(1796年)松陸製菓のご主人に色々な話を聞く機会があり、あらためてブログアップします

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2012-03-06

松陸製菓は菓子屋横丁の最奥角地にあります。

川越和菓子の歴史そのものとも言える亀屋の創業が1783年なので、ほぼ同時期の創業になります。

江戸時代の和菓子は一般庶民が口にできるものではなく、当時の飴は「苦い薬」を緩和させる役割もあり富山県に飴屋が多いのもその理由とのことです

松陸製菓向かいにある三坪広場の壁に菓子屋横丁初代の鈴木藤左衛門から始まる系譜が貼ってあります。松陸製菓は鈴木藤左衛門の直系となるのです。

藤左衛門からのれん分けをしてもらい親方となって、新たな弟子を育てることが繰り返され、系譜には79の名が記されていました。大正10年の関東大震災を機に菓子屋横丁が発展し、昭和10年頃には70人以上の職人がいたという話を聞いたことがあったので、その数字と一致します

この飴が古くからある伝統的な商品とのことです。言われてみれば、なんとなく懐かし感じがします。

店舗裏は作業場になっていて、今でもご主人が手作業で飴をつくっています

年間を通じて最も売れているニッキ飴200円

これも懐かしい味わいのある商品です

飴にも季節性があり、夏には花模様の涼しげな飴が一番売れているそうです。

どれも値ごろ感があるので組み合わせて箱詰めすれば小江戸川越のおみやげとして喜ばれるのではないでしょうか

飴菓子はほんとうに多彩で見ているだけで楽しい気分にしてくれます。何かの作品をみているようです

菓子屋横丁最盛期には80種をこえていたそうです。ねじもの、打ちもの、流しもの、引きもの、といったように作り方によっても分類されます

埼玉県の3大銘菓「五家宝」もありました。何故、熊谷名物の五家宝もあるのかは聞きませんでしたが、独立したお弟子さんの商品も陳列しているとのことです

日本一ながいふ菓子300円〜400円

今や川越名物とも言えますが、ご主人が修行先で覚えた技法を使って12年前に販売開始したそうです。松陸製菓には黒糖を活かした商品も多いようです

玉力製菓

店先から組飴づくりを見ることができる店として、菓子屋横丁では松陸製菓と並んで歴史のある人気店です

飴菓子一筋といった印象のお店です。多彩な菓子屋横丁ですが、本日紹介した両店が
個人的に最も印象に残る和菓子屋さんです

松陸製菓
川越市元町2-11-6
049-222-1577
9:00-19:00
月曜定休