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川越 熊野神社 酉の市

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12月3日、川越市熊野神社恒例の酉の市が執り行われます。今週、江戸っ子の知人が「今年の酉の市は三の酉まであるので疲れますよ」と眠そうな顔で語っているのを聞きました。熊手を販売している親類があるらしく、毎年11月になると神社で手伝いをすることになっているらしい、まさに「かき入れ時」。

酉の市の酉とは、言うまでもなく十二支で使われるのことで、11月の酉の日を祭日として、開運招福・商売繁盛を願う祭りです。江戸時代から続く代表的な年中行事の一つですが、これまでは境内を彩る熊手のイメージしかありまんでした。

「疲れますが、それでも盛り上がった祭りの感じは最高です」と語る知人の顔をみて、12月3日の酉の市をのぞいてみたい気持ちになりました

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熊野神社は西武本川越駅から500mくらい、連雀町商店街と大正浪漫夢通りに挟まれたところにあります。とても小さな神社ですが、好立地により色々な催しが行われています。
この写真は大正浪漫夢通り側からみた光景です。鳥居の両側に足踏健康ロードと呼ばれる小石をはめ込んだような通路が施されています

土日を除くと、ひっそりとした感じの静かな神社です。元々この熊野神社は蓮馨寺(れんけいじ)開祖により紀州熊野より勧請された社です

蓮馨寺は「孤峯山宝池院蓮馨寺」と称し、境内に「宝池」があります。平成の世に至り、その宝池と水源を一にする井戸水をこの地まで引き、「平成の宝池」としたのです

境内にある川越銭洗弁財天です。上記の平成の宝池の由来から平成19年6月17日の厳島神社例祭日に会わせ、「小江戸川越銭洗弁戝天」が完成しました

大正浪漫夢通り側から入り、反対側に抜けると蓮馨寺の門が目の前に飛び込んできます。ここから300mで「蔵造りの町並み」となります

十二支の酉なので12日で一回りします。そのことから11月中に酉の日が2回と3回の年にわかれるのです。今年は以下のように3回がめぐってきます、残すは26日のみです。
【一の酉】11月2日(水)
【二の酉】11月14日(月)
【三の酉】11月26日(土)
熊手は「福をかき込む」と言われることから、縁起物として商売繁昌が祈願されます。金銀財宝を詰め込んだ熊手もあるそうで、運を「かっ込む」、福を「はき込む」といって商売だけでなく開運招福を願った、洒落の利いた縁起物と言えます

もともと酉の市は大鷲神社の祭礼ですが熊野神社の境内には大鷲神社があるのです。大正11年に南埼玉郡の鷲ノ宮神社の分霊を奉斎したと伝えられ、はじめ熊野神社に合祀されましたが、後に現在の社殿を建立し、遷座祭を執行して末社としました。

全国の酉の市の中には毎年12月に開催されるものも多く、川越市熊野神社はこれに当たりますが、埼玉県には12月に行われる酉の市が多いようです。江戸において伝統文化の始まりは11月とされたのに対し、関西では12月を一年の始まりとしていたことから、分かれているようですが詳細はわかりません。12月3日開催の理由については川越商工会議所七十五年史に「秩父夜祭に人出を取られることを食い止めるために開いた」なる記述があるそうです



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2012年酉の市ポスターが熊野神社に登場しました

2012年12月3日は月曜日

追記2015年12月2日
今朝、「秩父祭りの天候が心配」という音声がラジオから聞こえてきました。
秩父祭りと聞くと「熊野神社酉の市」を連想してしまいます。
幸いにも川越市の明日は午後から天候回復の予報です