川 越 気 分

Kawagoe_Kibun

干支の置物

Advertising

川越駅東口のペデストリアンデッキを経てアトレマルヒロ2階通路まで歩くと左側にたばこ店きたがあります。この通路左側の店舗はアトレではなく個人店です。東口開発時に喫茶店として営業していたきたは西口に移転し、たばこのみが東口にのこったかたちになっています。だだし豊富な品揃えのたばこに負けず、数々の和風小物が飾られていて、いつも通行人を楽しませてくれるのです

今年の干支である巳の置物が店頭を飾っていました。写真の水晶を持った巳は399円、とてもお手頃な値段です。この他では20cmくらいの雛祭り6段飾りが魅力的でした


これは我が家の置物。ここ3年ほど知人の忘年会に参加した際にいただいています

今年は癸巳(みずのとみ)です。干支は十干(甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸)と十二支(子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥)を順に組み合わせたもです。10×12で120種類、十干・十二支それぞれに陰陽があり、それを考慮して60種類としたものが六十干支です。生まれた年と同じ干支は60年後に巡ってきて、還暦として祝います

昔は生まれた年の干支をよく聞かれました。1966年丙午(ひのえうま)に出生が2割ほど激減したくらい昔の人は生まれ年の干支を気にしていたのです。最近では生まれ年の干の部分を言える人は少なくなっています。この六十干支は年・月・日・時すべてにあります。ちなみに私は戊辰(つちのえたつ〜音読みでボシン)の日生まれです。この戊辰にあたる日に生まれた人を動物占いでは「面倒見のよい黒ひょう」と呼んでいます

壬申の乱〜672年壬申(みずのえさる)
戊辰戦争〜1868年戊辰(つちのえたつ)
辛亥革命〜1911年辛亥(かのとい)
甲子園〜1924年甲子(きのえね)に完成 

「〜のえ〜」は兄を意味し陰陽の陽、「〜のと〜」は弟を意味し陰陽の陰となり、兄弟で「えと」となります

旧暦ではまだ壬申年であり、癸巳になるのは2月になってからです。旧暦での1月1日を旧正月と呼びます。この旧暦は基本的に月の運行を元にしています。暦は太陽・地球・月の絶え間ない回転運動によるものであり、この六十干支も丸を描いて巡行する宇宙の流れを表したものです。この自然の理と違った新暦グレゴリオ暦)でなく、旧暦を意識すると自然の流れと同調できるということです。明治5年新暦が採用されるまで、われわれ日本人は自然の循環を日々体感していたのだと思います